2016年3月22日火曜日

林内作業車・ヤマさんの受難と復活

自伐型林業は小規模・低投資といえど最低限搬出するための動力がないことには仕事にならないので、はじめに中古の林内作業車をヤフーオークションで購入した。送料込で約25万円。9馬力のガソリンエンジンで、ウィンチによる集材と1tの積載運搬ができる。


ウィンブルヤマグチという聞きなれないメーカーだったが、今もちゃんと運搬機等を製造していて、ラインナップには林内作業車も入っている。メーカー名にちなんでうちの林内作業車はヤマさんという愛称をつけた。

しかしこのヤマさん、平成元年購入と書かれた年代物で、当然中古なので故障がつきもの。最初にキャブレターの清掃やエンジンオイル・ギアオイルの交換は済ませたが、動かしているとなぜか15分ほどでエンジンが止まってしまう。キャブを洗い直したり、燃料フィルターを変えたりごちゃごちゃやっていると動き出すけれど、すぐにまた止まってしまう。


サッパリ作業にならないので、お世話になっている整備屋に持ち込んだ。さすがプロ、空冷用のファン部分についていた変なカバーが原因で空気がうまく送れず、オーバーヒートを起こしていることを一瞬で突き止めた。カバーはいかにも後から付けましたというプラスチックの板にポツポツ穴をあけただけのものだったが、これを金網のカバーに付け替えてもらい修理完了!これでエンジントラブルは無くなった。オークションに出す段階で見栄えをよくするためにお手製カバーを付けたのだろうか?

その後半年ほどは問題なく動いていたが、ある日の作業中突然右のキャタピラが回らなくなった。つまり勝手に左へ曲がろうとするのである。ワイヤーやブレーキの調整で済むかと思いきや全く分からず、整備屋に見てもらうとおそらく走行ミッションの中の問題なので重傷とのこと。困った・・・。

立ち往生の図
幸いメーカーに確認したら部品の在庫はあるそうなので、ダメ元で自分でバラしてみることにした。自走できない以上どうせこのまま放置しても山でゴミになるだけだし。


いざやってみると現場で作業をしないといけないうえ、錆びだらけでナットがはずれにくい。それでもなんとかミッションを外して倉庫に持ち帰ってバラすことが出来た。


ところが。きっとギアがすり減っているか軸が折れているんだろうと思っていたのに、どこも問題が無いようにしか見えないのだ。半信半疑で元に戻してみると、ちゃんと回るじゃん!一体なんだったんだ??
ベアリングが完全になくなっていた。どうりでキュルキュル鳴るわけだ
すり減っていたスプロケット交換
そしてバラす過程で転輪のベアリングが壊れていたり、スプロケットのギアが摩耗していたり、クラッチのバネが壊れてたりとあちこち悪いのが見つかるのでついでに直しておいた。ベアリング交換やねじ山がつぶれてる部分は自分じゃどうにも出来ないので整備屋さんにお任せ。細かいお願いにも関わらず期待以上の仕事をしてくれた。ありがとう平松サービス。

そしてすべての部品を組み上げていざエンジン始動!動いたー!!


今回一通りばらしたことで大分仕組みは理解できた。今後も多少の故障なら対応できそうだ。まだまだ頑張ってもらうぞ、ヤマさん。

と言ってもいかんせんご老体なので、近い将来に買い替えなくてはいけなくなるのだろうな・・・。

2016年3月13日日曜日

薪づくり、はじめました

伐りだした木材の薪加工を始めています。次の冬に向けてしっかりと乾燥させます。


広葉樹は人気なので出来るだけ手に入れてストックしていきますが、間伐して出てくる針葉樹(スギ・ヒノキ)こそ本当は薪として使ってほしい木材です。針葉樹は薪ストーブに使えないと思い込んでいる人も多いですが、しっかり乾燥させれば全く問題ないというのが最近の常識です。

針葉樹の薪はたしかに火持ちは広葉樹に劣りますが、着火性やコストパフォーマンスは針葉樹のほうが抜群にいいんです。朝晩だけしか焚かない家庭であればむしろ短時間で火がつく針葉樹のほうが使い勝手が良いと思いますし、私も家では針葉樹ばかり使ってます。


里山樹働隊の薪はしっかりと乾燥させたのち、平成28年の秋より販売予定です。
販売価格は
 針葉樹:9000円/1パレット(約0.7立米)
 広葉樹:13,000円/1パレット(約0.7立米)
です(税別、送料別)。薪はいずれも約40㎝です。

岡崎市内および近隣地区であれば配達も承ります。ご入用の方は右のフォームよりお気軽にご連絡ください!

(からさわ)

2016年1月26日火曜日

新しい現場もかかり木祭り

1月から新しい現場(木下町柿久保)に移って作業をしています。木下集落の住宅が集中しているエリアの裏手に当たる場所で、土砂災害防止の観点からはとても重要な場所です。

まずはメンバーで境界の確認と林内の状況確認をして、どこをどう整備していくか打ち合わせ。

林内の状況を確認。ひょろひょろの木も多い。


柿久保はヒノキが半分、広葉樹が半分くらいなのでヒノキ林は間伐をし、広葉樹林も薪用に抜き伐りをしていきます。


下から順に間伐中。写真右の杉は太さ50㎝はあるこの森のシンボルツリー
まずはヒノキの間伐から進めていますが、植林後一度も間伐していないようでとにかくかかり木の処理に時間を取られます。

幸い作業道が入っている現場なので搬出はかなり楽です。地元の自伐林業家は口をそろえて作業道の重要性を説きますが、本当にその通りだなと思います。いずれ道も自分たちで入れられるようにしていきたいです。

2016年1月5日火曜日

野菜も丸太も直売が面白い

12月27日(日)の活動は7名で搬出作業をしました。今の現場での仕上げ作業になります。



今回ゲスト参加いただいた森川夫妻は知多で季の野の台所という体験・教育を取り入れた農園をしている方です。

ウッドデッキを作るのに木が欲しいとのことで、わざわざトラックで見えて一日お手伝いいただき、そのまま欲しい丸太を選んで積んで帰られました。

丸太はすぐに近くの製材所で板にしてもらったそうで、今は天日乾燥中だそうです。

板材になった丸太たち
丸太も野菜と同じで、通常の流通に乗せずに直売したほうが買う方も売る方も経済的にメリットがあります。何より山側の私たちからしてみれば、汗を流して伐った木がどこでどんな風に役だっているのかが分かるというのはとても嬉しいものです。

私たちの活動で出せる量はそれほど多くない分小回りがききます。せっかくなら顔の見えるなかで物語のある使い道にしていきたいですね。年の瀬の活動、皆さんありがとうございました。


(からさわ)

2015年12月15日火曜日

はじめての市場出荷

里山樹働隊では悪い木を間伐して良い木を残します。

悪い木とは成長が遅かったり、曲がったり根元が虫に食われたような木です。当然大部分の材はチップ材にしかならないので、今は額田木の駅への出荷が一番多いですが、中には建築材として出荷できるものも出てきます。今回は建築材が大分溜まったので、地元の原木市場に初めて出荷しました。

林道沿いにためた建築材の山
内訳としては全てヒノキで、末口14㎝から16㎝が多く、一部大きいものでは18㎝~20㎝。3m材・4m材合わせて約50本、4立米です。市場までは業者に運んでもらいました。さぁ、上の写真を見てこれがいくらになると思いますか?

出荷した市場は毎月3がつく日に市があります。12月初旬に出荷し14日には明細が届きました。


内訳は以下の通りです。

 売上     47,707円 (平均単価11,347円/立米)
 市場経費    9,800円
 運搬経費  18,360円
 ---------------------------------
 差引精算額 19,547円

ということで、手元に入ってきたのは2万円弱でした。覚悟はしていましたが、思ったより安いなというのが正直な感想です。

自伐ならお金になるとは言いますが、実際に自分たちで出荷してみると決して簡単ではない現状を突き付けられました。

でもここで悲観的なことばかり言っても仕方ありません。

そもそもメンバーの多くはチェンソーを持ったこともない所から始めています。悪い木から伐っているし、今回は出荷量も少ないです(本当は同じ運賃でもう1~2立米は積める)。さらに売上以外に補助金も入ってきます。

もし5年後に同じ現場に入れば、残した木はそれなりに太っているしメンバーの技術も向上しているので十分お金になるでしょう。まだまだ伸び代はあります。

何はともあれ今回は初めての出荷。2万円だけでもちゃんと収入になったということを、素直に喜びたいと思います。

(からさわ)

2015年11月22日日曜日

悩みながらの搬出


11月15日&17日、軽架線による搬出を二日間進めて一通り出し終わることができました。

鈴木さんのトラックは橙色。どこにいても目立つ。
15日はメンバー・鈴木さんのお仲間・・・同級生や株式会社Dream少年の不破社長や中京大の学生さんなど、多彩なメンバーでの作業。17日は唐澤家3名での搬出でした。いろんなの方の手が加わって山が良くなっていきます。

Before写真。まだ林内にごろごろ転がってます。
軽架線で搬出中。効率は落ちるけど最低3人いればなんとかなる。

After写真。きれいになったでしょ?

どのサイズまで搬出するかはいつも悩みながら作業しています。山主が汗を流して何十年も育ててきた命。気持ちとしては余すところなく出して薪としてでも活用したいですが、あまり細い材まで出そうとすると極端に効率が落ち、メンバーや山主に回せるお金が減ってしまう・・・ジレンマです。

とりあえず木の駅にも出せない細い材は、ごめんよと思いながら林内に残しています。いずれ土となり、残された木の糧となっておくれ。

(からさわ)

2015年11月3日火曜日

優良柱材が出ました!


ふるさとまつりでの展示

額田林業クラブでは毎年11月に行われるぬかたふるさと祭りに合わせて、会員から丸太の出材を募って柱材として製材し、一本ずつ品質を格付け・値付けして優良材の展示をするという企画を行っています。

現在間伐している現場は枝打ちもされており、それなりに太い材も間伐しているので経験も兼ねて出材してみることにしました。



9月下旬に柱材用に切りそろえた丸太9本を出材しました。うち1本は直径が足りないとのことで、8本が製材にかけられました。

10月中旬にモルダーがけ(電動かんな)の作業があるとのことなので手伝いにいきました。全体では100本ほどの材が出材されており、流石みなさん気合の入った材を出してきていました。うちは納期がぎりぎりで、間伐した中から規格にあう材をばばっと出しただけなので、もっとちゃんと選別して出せばよかったと後悔。。。

モルダーがけの様子。材がつるつるになって出てくる。
美しいヒノキの木目。香りも抜群!

肝心のうちから出した材はどんな様子かというと、節の出てしまった材(価値が下がってしまう)が多かったものの、一部は綺麗なものもあり期待できそうでした。
今回出材した材。結構良いのもありました。

そして11月1日のふるさとまつりにて格付け結果が展示されましたが、なんとうちから出した材で1本だけ四面ともにきれいなものがあり、2万円という今年トップの値付けをされていました!

一本2万円!
完全なビギナーズラックですが、決して私たちがスゴいわけではなく、何十年も前に丁寧に枝打ちをしてくれた山主の苦労があっての成果です。

現在の現場。間伐は大分進んでおり、まだまだ出せる材はたくさんあるのだ。
他の7本の材は2000円~9000円までバラバラでした。造材の仕方や枝打ちの有無で10倍も差が出るのかと大変勉強になりました。来年は良い材をもっとたくさん出せるよう経験を積もう。
(からさわ)