悪い木とは成長が遅かったり、曲がったり根元が虫に食われたような木です。当然大部分の材はチップ材にしかならないので、今は額田木の駅への出荷が一番多いですが、中には建築材として出荷できるものも出てきます。今回は建築材が大分溜まったので、地元の原木市場に初めて出荷しました。
林道沿いにためた建築材の山 |
内訳としては全てヒノキで、末口14㎝から16㎝が多く、一部大きいものでは18㎝~20㎝。3m材・4m材合わせて約50本、4立米です。市場までは業者に運んでもらいました。さぁ、上の写真を見てこれがいくらになると思いますか?
出荷した市場は毎月3がつく日に市があります。12月初旬に出荷し14日には明細が届きました。
内訳は以下の通りです。
売上 47,707円 (平均単価11,347円/立米)
市場経費 9,800円
運搬経費 18,360円
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差引精算額 19,547円
ということで、手元に入ってきたのは2万円弱でした。覚悟はしていましたが、思ったより安いなというのが正直な感想です。
自伐ならお金になるとは言いますが、実際に自分たちで出荷してみると決して簡単ではない現状を突き付けられました。
でもここで悲観的なことばかり言っても仕方ありません。
そもそもメンバーの多くはチェンソーを持ったこともない所から始めています。悪い木から伐っているし、今回は出荷量も少ないです(本当は同じ運賃でもう1~2立米は積める)。さらに売上以外に補助金も入ってきます。
もし5年後に同じ現場に入れば、残した木はそれなりに太っているしメンバーの技術も向上しているので十分お金になるでしょう。まだまだ伸び代はあります。
何はともあれ今回は初めての出荷。2万円だけでもちゃんと収入になったということを、素直に喜びたいと思います。
(からさわ)