2016年10月30日日曜日

今回の現場は間伐まつり


夏から入り始めた木下町寸五郎の現場。枝打ちと一回の弱い間伐まではしてあったものの、かなり暗くなっていました。

林況調査をしてみると本来は半分くらいの本数でないといけない状況。さすがに5割間伐はやりすぎだけど、3~4割は減らすつもりで思い切って間伐します。

大きさも台帳面積で7反弱、実際は1haはありそうなので全体では少なくとも500本は伐らないといけなさそう。



山のすぐ下に林道が入っているので、切ったら引きずりおろすだけで済むのが幸い。木の品質に応じて薪用、土木用、建築用と仕分けしながら山の恵みを無駄なく活用します!

2016年10月23日日曜日

みかわエコ薪の販売開始


里山樹働隊が額田の山で間伐・搬出した木材を「みかわエコ薪」として販売を開始しました。

エコ薪のエコはエコロジー(環境にやさしい)&エコノミー(財布に優しい)。

広葉樹神話の根強い薪ストーブユーザーには針葉樹の薪はあまり人気がありませんが、実は燃料としては全く問題なく使えます。

使えば使うほど岡崎の源流の森が美しくなる「みかわエコ薪」をよろしくお願いします!

2016年9月5日月曜日

土木用の木材を納めました

地元の製材所に、土木工事で使うための3m材を1車分納めました。


角材に製材して公共事業で使うそうです。まとまった数が必要な割に愛知県産材の指定があるため、原木調達が簡単ではないそうです。私たちが近場の山で搬出までしているということで注文いただきました。

活動を始めて1年ちょっと、いろいろなお話しをいただけるようになってきました。今後も小規模ならではのきめ細かい対応をしていきたいと思います。

2016年8月14日日曜日

おとがワンダーランドに薪割用丸太を納めました!



おとがワ!ンダーランドは岡崎市街地を流れる乙川の水辺空間をもっと活用していこうという市民参加の取り組みです。

平成28年夏に始まったばかりで、社会実験的にビアガーデン、キャンプ、ヨガ、マルシェなどさまざまな活動が展開されています。

僕たちが活動する額田はこの乙川の源流部にあたります。おとがワ!ンダーランドの事務局から、上流の森にも関心を持てるような場にしていきたいというお話をいただき、サンセット薪割体験を企画してもらいました。


そこで先日、薪割体験で使うための玉切り丸太を1t分納めさせていただきました。


サンセット薪割体験は8月15日(月)・16日(火)、22日(月)・23日(火)に実施予定です。

21日のセレモニーでは岡崎市長にも薪割をしてもらうとか!?

いままでにない乙川の姿をみんなで楽しみましょう!

2016年6月13日月曜日

青森からきこりがやってきた

6/12の作業は軽架線での搬出。沢筋の太い杉を何本か間伐したので搬出しがいのある現場です。


この日は青森の畑山さんが参加してくれました。もともとは私が宮城にいた際に青森できこり講座を開いた際に参加いただいた方で、その後Aomori Forest Workersという林業グループを立ち上げ活動されています。

仕事の都合で愛知に移ったので、こちらの活動にも参加してもらいました。道具は一式揃っていて伐倒もバリバリできる即戦力です。またよろしくお願いします。

2016年5月12日木曜日

自分たちで製材をやってみた

額田木の駅と名古屋大学の協働プロジェクトという形で、木の駅材のチップ以外の利用法について可能性を探っています。里山樹働隊のメンバーで製材作業に参加してみました。


1回目は4月28日に新城市の愛知県森林・林業センターに運び込んだ材を挽きました。ここにはオープンラボという研究・調査の為の製材設備が一式揃っています。製材のオペレーターもつけてもらえるので、桟積みや材の整理を手伝いました。


この日は名大で建築を先行している学生さんも見えて、含水率や打音検査(ハンマーで木口を打ちつけ、反対側にどれくらい音が伝わるのかを調べる)を行っていました。


丸太は建築に使う予定の45mm、35mmの厚板と、組手什の材料となる18mmの板に加工されました。現在自然乾燥を行っているところです。製材をしてみるとトビ腐れや曲りが製品にどう影響してくるのかがよく分かり勉強になります。


5月5日と9日には、同じ額田地域で簡易製材機を使って製材しました。メンバーの鈴木さんが仕事でお付き合いのある方がたまたまうちから15分ほどの場所に別荘を持っており、その土地に生えていた木を自分たちで製材できるようにと数年前に購入したものだそうです。


レールの上に丸太を固定し、帯鋸が横に回転する台車をゆっくり押しながら進めていきます。もちろん作業効率は製材所に劣りますが、自分たちで製品に出来るというのは面白いです。曲がったりしないかと心配でしたが、思ったよりも綺麗にひけました。


こちらでは全て43mmの厚板に加工しました。組手什の原料になり、熊本の復興支援へ活用される予定です。


簡易製材機はいつ出も使える許可をいただいたので、角材や板材が必要でしたらぜひお申し付けください。

(からさわ)

2016年4月14日木曜日

二つ目の現場も片付きました

里山樹働隊の二つ目の現場となる木下町柿久保、今年に入ってから作業を進めており、ようやく搬出が終わりました。
軽架線による搬出作業風景


林道まで引きずり上げる

搬出作業前の様子

作業後の様子
今回の現場は作業道が入っているので作業がしやすく、建築材になる材も1車分くらいは出せました。額田木の駅プロジェクトも平成28年度は継続して実施するので、C材も出口が出来て何より。さぁ、今回の売上はどんなもんでしょうね。
搬出した木材
(からさわ)

2016年3月22日火曜日

林内作業車・ヤマさんの受難と復活

自伐型林業は小規模・低投資といえど最低限搬出するための動力がないことには仕事にならないので、はじめに中古の林内作業車をヤフーオークションで購入した。送料込で約25万円。9馬力のガソリンエンジンで、ウィンチによる集材と1tの積載運搬ができる。


ウィンブルヤマグチという聞きなれないメーカーだったが、今もちゃんと運搬機等を製造していて、ラインナップには林内作業車も入っている。メーカー名にちなんでうちの林内作業車はヤマさんという愛称をつけた。

しかしこのヤマさん、平成元年購入と書かれた年代物で、当然中古なので故障がつきもの。最初にキャブレターの清掃やエンジンオイル・ギアオイルの交換は済ませたが、動かしているとなぜか15分ほどでエンジンが止まってしまう。キャブを洗い直したり、燃料フィルターを変えたりごちゃごちゃやっていると動き出すけれど、すぐにまた止まってしまう。


サッパリ作業にならないので、お世話になっている整備屋に持ち込んだ。さすがプロ、空冷用のファン部分についていた変なカバーが原因で空気がうまく送れず、オーバーヒートを起こしていることを一瞬で突き止めた。カバーはいかにも後から付けましたというプラスチックの板にポツポツ穴をあけただけのものだったが、これを金網のカバーに付け替えてもらい修理完了!これでエンジントラブルは無くなった。オークションに出す段階で見栄えをよくするためにお手製カバーを付けたのだろうか?

その後半年ほどは問題なく動いていたが、ある日の作業中突然右のキャタピラが回らなくなった。つまり勝手に左へ曲がろうとするのである。ワイヤーやブレーキの調整で済むかと思いきや全く分からず、整備屋に見てもらうとおそらく走行ミッションの中の問題なので重傷とのこと。困った・・・。

立ち往生の図
幸いメーカーに確認したら部品の在庫はあるそうなので、ダメ元で自分でバラしてみることにした。自走できない以上どうせこのまま放置しても山でゴミになるだけだし。


いざやってみると現場で作業をしないといけないうえ、錆びだらけでナットがはずれにくい。それでもなんとかミッションを外して倉庫に持ち帰ってバラすことが出来た。


ところが。きっとギアがすり減っているか軸が折れているんだろうと思っていたのに、どこも問題が無いようにしか見えないのだ。半信半疑で元に戻してみると、ちゃんと回るじゃん!一体なんだったんだ??
ベアリングが完全になくなっていた。どうりでキュルキュル鳴るわけだ
すり減っていたスプロケット交換
そしてバラす過程で転輪のベアリングが壊れていたり、スプロケットのギアが摩耗していたり、クラッチのバネが壊れてたりとあちこち悪いのが見つかるのでついでに直しておいた。ベアリング交換やねじ山がつぶれてる部分は自分じゃどうにも出来ないので整備屋さんにお任せ。細かいお願いにも関わらず期待以上の仕事をしてくれた。ありがとう平松サービス。

そしてすべての部品を組み上げていざエンジン始動!動いたー!!


今回一通りばらしたことで大分仕組みは理解できた。今後も多少の故障なら対応できそうだ。まだまだ頑張ってもらうぞ、ヤマさん。

と言ってもいかんせんご老体なので、近い将来に買い替えなくてはいけなくなるのだろうな・・・。

2016年3月13日日曜日

薪づくり、はじめました

伐りだした木材の薪加工を始めています。次の冬に向けてしっかりと乾燥させます。


広葉樹は人気なので出来るだけ手に入れてストックしていきますが、間伐して出てくる針葉樹(スギ・ヒノキ)こそ本当は薪として使ってほしい木材です。針葉樹は薪ストーブに使えないと思い込んでいる人も多いですが、しっかり乾燥させれば全く問題ないというのが最近の常識です。

針葉樹の薪はたしかに火持ちは広葉樹に劣りますが、着火性やコストパフォーマンスは針葉樹のほうが抜群にいいんです。朝晩だけしか焚かない家庭であればむしろ短時間で火がつく針葉樹のほうが使い勝手が良いと思いますし、私も家では針葉樹ばかり使ってます。


里山樹働隊の薪はしっかりと乾燥させたのち、平成28年の秋より販売予定です。
販売価格は
 針葉樹:9000円/1パレット(約0.7立米)
 広葉樹:13,000円/1パレット(約0.7立米)
です(税別、送料別)。薪はいずれも約40㎝です。

岡崎市内および近隣地区であれば配達も承ります。ご入用の方は右のフォームよりお気軽にご連絡ください!

(からさわ)

2016年1月26日火曜日

新しい現場もかかり木祭り

1月から新しい現場(木下町柿久保)に移って作業をしています。木下集落の住宅が集中しているエリアの裏手に当たる場所で、土砂災害防止の観点からはとても重要な場所です。

まずはメンバーで境界の確認と林内の状況確認をして、どこをどう整備していくか打ち合わせ。

林内の状況を確認。ひょろひょろの木も多い。


柿久保はヒノキが半分、広葉樹が半分くらいなのでヒノキ林は間伐をし、広葉樹林も薪用に抜き伐りをしていきます。


下から順に間伐中。写真右の杉は太さ50㎝はあるこの森のシンボルツリー
まずはヒノキの間伐から進めていますが、植林後一度も間伐していないようでとにかくかかり木の処理に時間を取られます。

幸い作業道が入っている現場なので搬出はかなり楽です。地元の自伐林業家は口をそろえて作業道の重要性を説きますが、本当にその通りだなと思います。いずれ道も自分たちで入れられるようにしていきたいです。

2016年1月5日火曜日

野菜も丸太も直売が面白い

12月27日(日)の活動は7名で搬出作業をしました。今の現場での仕上げ作業になります。



今回ゲスト参加いただいた森川夫妻は知多で季の野の台所という体験・教育を取り入れた農園をしている方です。

ウッドデッキを作るのに木が欲しいとのことで、わざわざトラックで見えて一日お手伝いいただき、そのまま欲しい丸太を選んで積んで帰られました。

丸太はすぐに近くの製材所で板にしてもらったそうで、今は天日乾燥中だそうです。

板材になった丸太たち
丸太も野菜と同じで、通常の流通に乗せずに直売したほうが買う方も売る方も経済的にメリットがあります。何より山側の私たちからしてみれば、汗を流して伐った木がどこでどんな風に役だっているのかが分かるというのはとても嬉しいものです。

私たちの活動で出せる量はそれほど多くない分小回りがききます。せっかくなら顔の見えるなかで物語のある使い道にしていきたいですね。年の瀬の活動、皆さんありがとうございました。


(からさわ)